15bbHULCについて
effective stack15bbでのHUでのGTOをできるだけ簡潔にまとめられることを目標にしています。
①(今回)まず、フロップごとに分類してどのような特徴のフロップでどのような戦略がGTOなのかを大枠でみていきます。
②その後分類ごとの細かい戦略をみていく予定です。
もちろんこのような方法が優れているのかはわかりませんが、とりあえずやってみます。
何かアドバイスなどあればぜひお願いします。
内容もチグハグになるかもしれませんがだんだん改善していければと思っています。
状況
HU(SBがIP)
effective stack 15bb
ante なし
SBLimp-BBcheck
pot 40,eff 280
お互いのレンジはPiocloudのspin&goのpreflop solutionsを利用しました。
piocloud.weebly.com
こんな感じのレンジになっています。
基本的にIPのlimpレンジには強いハンドも多く含まれているのに対し、OOPは強いハンドの多くをプリフロップでアイソレートするのでチェックレンジに強いハンドが含まれていません。
これらの状況においてpiosolverの集合分析のデータを元にRでの回帰分析、クラスタリング、主成分分析などを用いてどのようなプレイが適しているのか判断できるように体系化できないか考えてみます。
また、flopでIPが全レンジでハーフポットベットをする場合の計算もしてGTOの時とのEVlossも考えてみました。
以下はpiosolverの集合分析から得られた表をIPのエクイティが高い順にまとめたものです。
flopについてはpiosolverが提供している25flopsubsetを利用しました。
それぞれのflopで5分ずつ計算しました。
CPU: Intel(R) Core(TM) i7-7700 CPU @ 3.60GHz
piosolverでの設定は以下の写真の通りです。
回帰分析
Bet頻度とEQRの相関係数は0.954982と他の数値に比べて極めて高かった。
Bet頻度はEQRとの強い相関がある。
この図からもかなり相関があることが伺えます。
クラスタリング
ward法により、それぞれのフロップをクラスタリングしてみます。
これらを5つのグループに分けてみました。
これらの結果を下の表にまとめてみました。
重要そうな値とそれぞれの特徴を述べました
それぞれのボードについて
クラスタ①
Aハイボード(モノトーン以外)
IPのエクイティが高く、レンジのほとんどのハンドでベット
bet-call
この時点でIPはnuts&airの形になっている
→turn以降大きいベットを多様
turn
①ブロードウェイカードがIPにとっては有利
②ボードがA以外のペアになるとほとんどベットしない
ボードがボトムペアになった時はほぼすべてcheckする
→riverでOOPはallinの選択肢あり(checkレンジにも強いハンドを残す)
③フラッシュが完成するリバーに関しては小さいベットの頻度高め
クラスタ②
よくある(?)ボード、ベット頻度は50%程度
モノトーンボードではOOPは半分近くcallできる
割とイメージ通り
クラスタ③
小さいペアボード、IPのベット頻度かなり低い
ベットに対してはOOPは広くミニマムレイズで対抗している
レイズはミニマムレイズが良い
IPはpassiveにプレイするのがいい
クラスタ④
ミドルカードがコネクトしているボード
ベット頻度は低くOOPがcallする頻度も高い
オーバーペアはポットベットしている
IPのベット頻度は低く、OOPはより多くのハンドをcallできる
クラスタ⑤
小さいカードのみのボード
大きなサイズのベットを限られたレンジで利用する
広いレンジで小さいベットは損失が大きい
turn
IPに有利なブロードウェイカードがでた場合allinの選択肢もある
それ以外の時はハーフポットベットのみの利用